農園SS

農園SSとは、チューリップ農園に投稿されるAAキャラや絵文字キャラを使用するネット小説の一種。

そもそもSSとは、ショートショート、つまり短編小説よりも更に短い小説のことである。決して親衛隊のことではない。
ブーン系にやる夫系、その他おんJなどでも親しまれてきたSSスレだが、農園では少し様子が異なる。

というのも基本的に他掲示板のSSではAAキャラを使うのだが、農園では基本的に絵文字キャラ¹⁾を使用し、さらには絵文字アートと呼ばれる独自の表現や、ある程度固まった農園ディストピアとも形容される世界観がよく使われるからである。

ということで以下に特徴を述べていく。

絵文字文化が栄えている農園では、やきう民やけんもうくんなどの旧来の絵文字に変わり、ぷゆゆ🥺やゆめちゃん🤥などの絵文字キャラがよく使われる。
とはいえ構図としては他のSSとそれほど変わらない。例を挙げると、

🥺「ぷゆゆきたぷゆ」

🤥「ゆめちゃんきたよぉ」

…となり、左側にキャラ、その次に「」という部分は変わらない。

しかし、絵文字キャラがAAキャラと決定的に異なる部分は差分が少ないということ。
基本的にブーンややきう民などのAAキャラは非常に表情豊かである。例えば、

（　＾ω＾）

（　　ω ）

（；＾ω＾）

彡(ﾟ)(ﾟ)

彡()()

彡(◯)(◯)

…のように。
しかし、絵文字キャラは一つの絵文字が一つのキャラであるため、このような差分が存在しない。ぷゆゆには🥺と🥹という2種類の差分があるものの、上記AAキャラには完全に劣り、さらに🥹は高橋という別キャラとして登場することが多いため、実質無いようなものである。
なのだが、💦や💢などを使用することである程度は緩和することが可能。それでもバリエーションは劣るが、これらの絵文字をうまく組み合わせたものがこれから紹介する絵文字アートである。

農園SSの二つ目の特徴が、この絵文字アート。これに関しては見てもらう方が早いだろう。

とあるグラサンの日記

😎「あー今日も暇だしちょっと休憩するか」

🟦🟦🟦🟦🟦🟦🟦☀️🟦🟦🟦🟦🟦☁️🟦
☁️🟦🟦🟦🟦🟦🟦🟦🟦☁️🟦🟦🟦🟦🟦
🟦🟦🟦ﾁｭﾝﾁｭﾝ🕊️🟦🟦🟦🟦🟦🟦🟦🟦🟦
🟦🌳🌳🟦🟦🟦🟦😎🟦🌳🟦🟦🌳🟦🌳
🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫
😎「どうしよっかなぁ…誕プレ」

そう、これである。
これが二つ目の特徴、絵文字アート。絵文字キャラ版のAAであり、視覚的にどういう場面かわかりやすい。
お絵描きSSと違い、絵心がなくても根気があれば作れる（多分）のも優れている。更には以下のように、

🏁激走！農奴下剋上レース大会！🏁

　ｺﾞｰﾙ
🟩⬜🟩🟩🟩🟩🟦🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩
🟩⬜🟩😎🔥🔥🟦🟦🟦🏔🏔🟩🟩🚲🥺
🟩⬜🟩🟩🟩🟩🟩🏔🟦🟩🟩🟩🟩🟩🟩
🟩⬜🟩😎👐🟩🟩🟦🟦🟩🟩🟩🟩🚲🥺
🟩⬜🟩🟩🟩🟩🟦🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩
🟩⬜🟩😎👐🟦🕳🕳🟩🟩🕳🟩🟩🦵🥺
🟩⬜🟩🟩🟩🟦🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩
🟩⬜🟩😎👐🟦🟩🐻🟩🕳🟩🟩🟩🚜🥺
🟩⬜🟩🟩🟩🟩🟦🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩
🟩⬜🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🏎👨‍🌾
🟩⬜🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩

🤓実況────────────
　遂に始まりました下剋上レース！
───────────────
────────────解説😎
　山あり谷あり、様々な障害物を
　乗り越えてゴールできるのはど
　の選手でしょうかね！
───────────────

と、テキストボックスのように応用することも可能。
しかしこれら絵文字アートは全SS作品で採用されているわけではない。流石に労力キツいからね……

そして三つ目の特徴が、農園の世界観設定である。
基本的にSSではスターシステムというモノがよく使われる。これはなんなのかと言うと、所謂テンプレ設定。
ブーンは作者が違っても大体語尾に「お」をつけるし、やきう民も作者が違っても大体猛虎弁を使う、ということ。
基本的に絵文字キャラにもこのスターシステムが使われるが、基本世界観がバラバラなSSに対し、農園SSは世界観にもある程度の纏まり、テンプレ設定があるのが特徴。一種のシェアワールドのようなものである。
「基本的な設定」というのは、大体以下のようなもの。

温室農園ネタスレ保管庫

農園は👨‍🌾が支配するディストピアであり、🥺はわずかばかりの🥔を与えられ使い捨てられる農奴。
高い壁に囲われ😎の監視の目が光る閉鎖空間に嫌気が差した🥺は農園からの脱走を企てるが、農園の外はでかなさけをはじめとした魑魅魍魎たちの跋扈する世界であり…

これである。どことなくディストピア感がある設定。
何故このような設定が定着したかは農園の成り立ちが関係する。

そもそも農園は三男掲示板の避難所として産まれた掲示板であるが、農園が開設した当初はまだ三男掲示板が死にかけながらも生きていた。
しかし、当時の三男は毎日午前3時に鯖が復旧しては、直後にDDoS攻撃され死ぬことを繰り返していた。
そのため当時の三男住民は毎日午前3時になると三男に帰還し、その後すぐDDoSにより避難することをまた繰り返していた。

この三男と農園の往復により、
「なんTという楽園にいた農奴が、DDoSによって追放され、避難先である農園にて強制労働される」
と言うネタが誕生。更にはこのネタとぷゆゆ🥺のキャラ性がハマりすぎ、現在の農園ネタが出来上がったのだ。

しかしこれらの設定は必ず使わないといけない訳ではないため、作者によっては全く使わない、もしくは改変することもある。ぷゆゆが農園に縁もゆかりも無かったり、矛盾する設定があることもあるが、全く問題ない。
某財団風に呼ぶなら、「カノン（公式設定）は存在しない」ということである。穏やかな農園でも、そもそも農園が舞台ではなくても良い。好きなように創作しよう。

では、これからよく使われるキャラクターの一部を解説していく。
しかし、これらはあくまでもイメージの一つであって、「完全にこうである」と決まっているわけではないため注意。

語尾に「ぷゆ🥺」を付け、「ぷー🥺」とよく鳴く農園で最も使われているキャラクター。
チューリップ農園における「農奴」であり、劣悪な環境に身を置きながら集団生活をし、農園主👨‍🌾やグラサン😎に監視され、おいも🥔やチューリップ🌷を育ててる。
物語内では主人公になることが多いが、大量の個体が農奴として働いているため、主役を他のキャラに譲りモブとして大量に登場することもある。
「主人公でも脇役でもモブでもこなせる」という圧倒的な汎用性の高さから、出番は相当多い、というか殆どの作品に登場する。

詳細はこちら。

「〜だよぉ🤥」「〜だねぇ🤥」と独特な口調で話す、ぷゆゆの仲間ポジションのキャラクター。
一人称は「ゆめちゃん」で、「ゆめちゃんきたよぉ」「あそんでねぇ」と自身の存在をアピールすることが多い。
端的に言えば変人キャラ。立ち位置はぷゆゆと比べて安定せず、ぷゆゆと同じく農奴であることもあれば農園にいる住民の1人であることもある。
農奴であっても真面目に働いているような描写はそれほどなく、居場所の定まらない飄々としたキャラクターとして描かれる。
敵か味方かは判然とせず、ぷゆゆに仕事を押し付ける等といった行動も描かれることも。
うんちを食べる等の奇行が目立つ一方で地頭は良く、悪知恵の回る知的なキャラ付けをされることも多い。
物語ではぷゆゆの親友や脇役として登場することが多いが、主人公も難なくこなせる。

詳細はこちら。

某SSシリーズで強烈な印象を残した、ご存知嫌われキャラにして射精饅頭。
ゆめちゃん同様にぷゆゆの同僚の農奴として登場することが多いキャラで、語尾に「〜ぽぽ」とつける喋り方が特徴。
一人称は「ぽぽ」で、農園SSにおいては泣き顔(😭)の絵文字で表現される。
性格はお調子者でスケベで自分勝手、その上自分が不利になると「あっ…間違えた、間違えたぽぽ」と嘘をついて責任から逃れようとするなど、かなりの問題児。
その分やったことに対する報いを受ける展開になることも多く、失言やセクハラに対し体を切断されたりなどのを報復を受けることも多いが、その際もギャグ漫画補正的な形で生き残ることがほとんど。
持ち前の強引さで場を動かす狂言回しのような役割を持たされることが多い。
なにかとトラブルを引き起こすが、うまく使えば物語の着火剤になりうるキャラ。

詳細はこちら。

黒服や監視員とも呼ばれる、農園主側のキャラクター。
農奴が反乱を起こさないように監視し抑圧する体制側のキャラで、中間管理職。
何か問題を起こした農奴はこのキャラに「監視塔」まで連れて行かれる。
正体は作者によって様々だが、ぷゆゆ🥺とは別の種族であったり、監視員としての記憶を埋め込まれたぷゆゆだったりする。

チューリップ農園の管理人で、丁寧なですます口調で話す。農奴からは「農園主様」と呼ばれている。 一人称は「私」で、農園SSでは「👨‍🌾」の絵文字で表現されることがほとんど。 農園SS内では農奴やグラサンを支配し、チューリップを作らせ続ける悪役ポジションとして描かれる。SSによって慇懃無礼な小物であったり大義のために犠牲を割り切る哀しき悪役であったりと、その行動理念の描かれ方は異なる。
どうしてチューリップ🌷を作らせ続けているのかなどは明らかになっておらず、自由に妄想が可能である。
何故か頭がハゲているという設定があり、基本帽子で隠している。
それがコンプレックスなのか、これについて言及した農奴やグラサンは即時処刑されることが多い。