ここではチューリップ農園におけるチューリップについて解説する。 通貨としてのチューリップはチューリップ(通貨)を参照。

チューリップはユリ科に属する球根植物。原産は中央アジアである。
16世紀にオスマン帝国からヨーロッパに伝わり、特にオランダでは観賞用植物として広く栽培され、チューリップを巡る経済現象「チューリップ・バブル」などの歴史的出来事もある。
花色や花型の多様性が高く、春の象徴として広く親しまれている植物である。

チューリップ農園掲示板（以下農園）における「チューリップ」は掲示板名の由来であるとともに、文化的・創作的・システム的な側面を持つ象徴的な要素として扱われている。

その直接の由来は、農園の前身である三男掲示板¹⁾の防弾サーバーがオランダに設置されていたことにある。このことから、三男掲示板内ではチューリップを象徴的に扱う文化が生まれた。
その後、紆余曲折を経て三男掲示板内で「なんでも実況（チューリップ）」という板が設立されることになる。
チューリップ農園は、その板の文化を尊重・リスペクトして設立されたため、掲示板名にも「チューリップ」の名が引き継がれたのである。

チューリップ農園はもともと、三男掲示板がDDoS攻撃²⁾で不安定な状態にあったことを契機に設立された避難所であり、その過程で掲示板内の創作活動やシステム利用においてチューリップが重要な象徴として定着していった。

農園内の創作文化において、チューリップは主に「農作物」や「象徴的な資源」として扱われる。
掲示板内で展開されるネタスレやイラスト、SSといった創作（通称「農園創作」）では、絵文字をキャラクター化する文化があり、以下のような立ち位置が定着している。

• 🥺：ぷゆゆ(農園主に使役される農奴)
• 👨‍🌾：農園主(チューリップ農園を支配する権力者)
• 😎：グラサン(農園主の部下)

これらのキャラクターを中心とした世界観では、農園は農園主👨‍🌾が支配する閉鎖的なディストピアとして描かれ、農奴🥺たちは劣悪な環境でおいも🥔やチューリップ🌷を栽培している。
チューリップはその中で「労働の成果物」や「支配の象徴」として登場することが多く、作品によっては希望・再生・搾取などのモチーフと結びつけられて表現される。

また、農園の看板キャラクターである「ぷゆゆ🥺」は、この創作文化において最も代表的な存在であり、チューリップを育てる農作業に従事する存在として描かれることが多い。
このように、チューリップは農園の物語的世界観において重要な位置を占めており、創作上の象徴として多層的に機能している。

チューリップは農園内で使用されるシステム上の通貨としても実装されている。
農園内の経済的なやり取りや活動報酬などにおいて、チューリップは一定の価値を持った擬似通貨として利用され、掲示板住民同士のやり取りを円滑化・活性化させるリソースのひとつとなっている。

このシステム上のチューリップは、創作内で描かれる「農作物としてのチューリップ」と緩やかにリンクしており、農園という空間を、創作と機能の両面から支える存在となっている。

詳細な仕様や入手方法については、以下のページを参照。
→ チューリップ(通貨)

• チューリップ農園
• チューリップ(通貨)